空気読まないのが普通
先日、コストコに買い物に行ったときのこと。
レジで精算中の夫を少し離れたところで待っていたら、
急に、爆速のフランス語で店員に話しかけられた。
VISAカードがなんちゃらってことだけ聞き取れて、
(あ〜、カードの勧誘か)
と思った私は、
結構です〜という感じで軽く会釈をしつつその場を離れた。
すると、その店員さん、私の後を追ってきて!
そして、歩く私の前に立ちはだかり食い下がってくる。
圧倒的に彼女の方が身長が高いので、突如目の前に壁ができ、その圧迫感は半端ない。
(何この人、しつこぃ!興味ないってわかんないの?)
私が露骨に顔をしかめたところで、微動だにせず。
最終的に、「私は夫を待ってるだけじゃ!興味なし!」と
イラっとしながら普段より大きめな声で(英語で)言ったら
「Ok, Have a good day!」って何ごともなかったように立ち去った。
この場面、日本人的感覚で解釈すると、
軽く会釈して離れた時点で「空気を読んで」状況を察することを求められるはず。
「興味ないんです、いりません!」とまでお客に言わせるほど食い下がらない。
だけど、ここでは、空気読んで!なんて願いは虚しく届かない。
この後、夫から
「言わなきゃわからないんだから、逃げないで、遠慮せずに興味ないって言わないと」とアドバイスを受けた。
そうそう、
言わずして相手には伝わらない文化の中で暮らしているんでした。。
ここでは、空気なんて読まないのが普通!と基準値の調節をしておく必要がある。
そして、日本に住んでいた頃の「はっきり言ってやったぜ」なストレートな表現は
意気込んで言うものではなく、日常茶飯事なので遠慮はいらない、と肝に銘じておかないと。
まだまだカナダ生活に慣れきってないわ。
この”調節”が調節と感じないほど身に染み込んで初めて、この生活に慣れたと言えるのかなぁ。。。(気が遠くなりそ)
日本の当たり前は当たり前じゃないよね、という一つの事例でした。
日本で「お前は空気読めない」って周りから言われて辛い思いしている人がいたら、
地球の裏側では、空気読まずに平和に暮らしている文化があるということを思い出してほしいです。
逆に、ここで空気読む力をフル発動したら「きみは宇宙人なの?」って言われるから(経験談)