かな@カナダ移住生活

カリブ海に浮かぶ島出身の夫とカナダで知り合い結婚

愛情を受け取りにいった日

こんにちは

 

 

前回、こちらの記事で

私たち夫婦に起きた、とある事件と

その後の変化について書きました

mtlcanada.hatenablog.com

今日はその続き

 

 

 

私の「家出未遂事件」のあと

私に起きた

大きな大きな変化についてです

 

 

 

夫の涙

嬉し涙は見たことがあっても

絶望感一杯の切ない涙を見たのは初めてでした

 

 

 

泣きながら夫は

「君をどうしたら幸せにできるかわからない」

と漏らしました

 

 

 

え、えぇぇ…!!

ちょっと待ってくださいよ!

慌てふためく私の心💦

 

 

 

今度は私の心が

ガッツリえぐられました

 

 

 

衝動的に荷造りをしたことをきっかけに

これほどまでに夫を追い詰めていたことを

思い知らされ

 

 

 

この人も変わろうとしていたんだ!

私がそれに気づいてなかっただけだ!

そう気が付いて愕然としました

 

 

 

実は、私はこの日まで

信じられるのは自分しかいない!と

本気で思い込んでいたのです

 

 

 

この意識は

普段は表に上がってくることはなく

何事もない平和な時は

心のうちに隠れていました

 

 

 

だけど、

住みなれた場所を離れ

自分が想定しうる範囲外のことが

平然と起こる社会のなかで生活し

 

 

 

この変化に慣れようと

自分なりに努力しているのだけど

私のスピード感では

身の周りで起きる想定外の出来事に

全く気持ちが追いつかない

 

 

 

想定外の出来事が起きるたび、

この地で長く生活している夫が

この地なりの、そして彼なりの

対応をするのですが

日本的な価値観が抜けきらない私は

「そんな対応なら安心できない」

「もっとこうすべきなのに!」

と不満を述べていました

 

 

 

夫は

ここに住む以上

変化に柔軟にならないとね、と

私を諭すのですが

もういっぱいいっぱいなほど

「変わらなきゃ」と焦り

自ら負荷をかけてる私にとって

夫からの言葉は

辛くて仕方ないものだったのです

 

 

 

あなたはいいよね

あなたに起きた変化は

「パートナーと一緒に暮らす」

だけなのだから

 

 

 

私は身の周りの人、物、文化…

全てが変わり

どこから手をつけていいのか

本当にわからないんだよ

 

 

 

そう思って

結局自分を守れるのは

自分しかいないと

無意識のうちに決め込んで

周りにバリアを張っていました

いま考えたら嘘みたいに

張り詰めた気持ちで過ごしていました

 

 

 

私にとっては無意識の行動だけど

夫はそれを側でいつも見ていました

心のバリアは無色透明だけど

夫はそれを感じていたのだと思います

 

 

 

だから

夫婦喧嘩のときに

「本音を話して!」と

毎度毎度言われていたのです

 

 

 

夫が言っている「本音」は

このバリアの奥にある気持ちのこと

 

 

 

だけど私は

無自覚のうちに

このバリアの奥には踏み込まれないように

自分を守りながら

表面上で夫と接しているから

 

 

 

本音、本音って何のこと言ってるの?

あなたの意見について

私がいま感じたこと

十分話しているのに

それ以上の本音なんてないわ!

と混乱状態で喧嘩していました

 

 

 

何で私ばかり

変わらなきゃいけないの?

この気持ちがずっとずっと心にあった

 

 

 

だけど、夫が泣いた日

その涙を見て

夫自身も変化しようと

彼なりに努力をしていたことに気づきました

 

 

 

彼はあえて

自分もこんなふうに変わろうと思うなどと

口にしたりしないし

彼なりの方法で努力していたから

私の目には見えていませんでした

 

 

 

それだけではありません

私自身が自分の殻に閉じこもって

視野が狭くなっていたから

自分の目に彼の努力を映そうと

していなかったのだろうと思います

 

 

 

”自分が見たいようにしか

周りを見ていなかった”

 

 

  

”自分の目に見えていないからといって

存在していないという訳ではないのに”

 

 

 

 

こうして夫の努力に気づいた瞬間に

自分の殻もしっかりと目に映りました

 

 

 

夫に

「ずっと私のこと守ろうとしてくれていたのに

気づかずにいてごめんね」

と泣きながら伝えました

 

 

 

バリアを取り外すことは

丸裸の自分の心をさらけ出すことであり

剥き出しになっている以上

傷だってつきやすいから

正直怖い💦

 

 

 

だけど

自分の殻に閉じこもっている限り

周りの愛情に気づけない

 

 

 

だから

傷ついてもいいやって覚悟を決めました

 

 

 

自分が傷つかない代わりに

相手の愛情に気づけないような

生き方を選ぶよりも

 

 

 

自分が傷ついてもいいから

相手の愛情を感じられる人生の方が

豊かでいいなって思えたから✨

 

 

 

ここまで覚悟をして

夫と、私の周りの世界と、

関わるようになってから

以前と比べてずっと気持ちが安定しました

 

 

 

ようやくパートナーシップを

プラスの力に変える下地が

整ったように感じています

 

 

 

まだまだこれからも

いろんなことが起こるだろうけど

その都度学んで覚悟して

変化していけばいいんだ、と

この事件から

大いに学ばせていただきました😊

 

 

 

おしまい